私の社会人生活は、２つに分けられます。アルコール０％から９９．５％までを経験した酒類、燃料用アルコール、清涼飲料水事業に従事した25年、農業関係事業に従事した13年、そして、国内事業での30年、海外事業での8年。これまでの経験を踏まえて、この度、Microfarm & Brew合同会社を設立し、事業を開始いたしました。

名前の通り、小さな農業と小さな醸造事業。どちらも、会社の理念にある通り、誰もやっていなかったことを実現する事業です。そのため、ハイリスクの面がありますので、小さくスタートし、その中で、新規に生まれるノウハウや知識を次の展開へ結び付けられればと考えています。

農業の分野では、キノコ栽培、マイクロからミニ野菜の栽培。すでにこれらについては、昨年より試験栽培を重ねて、市場性のあるものに特化しつつあります。

醸造事業では、アルコールフリーのフルーツビールに取り組みはじめました。世界市場でもアルコールフリーのフルーツビールは、無いことや昨今の社会情勢を見据えてこの製品を開発し、製造開始しました。この分野では、20年ほど前に取り組んだ経験があります。その際には、アルコール濃度が０．５～１．０％の製品でした。その際にお客さまからいただいた声が、その濃度でも酔うから車には乗れないというものでした。そこで、今回は、まったくのアルコール０％としました。そして、苦味のない泡持ちの良い製品を目指しています。

今後は、多様なフルーツビールをはじめ、多様な味わいと香りが味わえるグルメビールをアルコールフリーで製造していきたいと考えています。